「おい檜、凪、聞いたか?変質者の話。」
「あ!聞きました。コートの男の人ですよね・・・。」
「怖い・・・かも・・・。」
部室で洗濯物を整理しながら女マネが話していた。
朝、十二支高全部の生徒に担任から連絡が入った。
ココ最近十二支高の近くで変質者が出るらしい。
全裸だがコートでそれを隠し、生徒の目の前に現れてそのコートを広げる、いわゆるコートマンだ。
「男子女子かんけーなしに全裸の男が襲ってくんだろ?お前らも気をつけろよ。」
「そうですね・・・。じゃあ男の方と帰るほうがいいですよね。」
「・・・もみじも・・・ヒトリで帰っちゃダメ・・・かも・・・。」
「・・・・・・まぁ、考えとくぜ・・・。」
そこにガチャリとドアが開いて子津が入ってきた。
「あ、お疲れ様っすぅ。」
「・・・・・・。」
女子マネ全員で子津を見つめた。
無言でただ見つめられるだけで子津からすればめさめさ怖い。
驚いて本人は怖々と聞き返した。
「・・・な・・・なんすか?」
「子津も気をつけろよ。」
「ん?あぁ・・・変質者っすか?」
子津もその話を聞いているからすぐに話に入れた。
休憩時間だったので空いてる椅子に腰かけて話に入った。
「あぁ。男女カンケーなしで出てくるらしいからな。」
「・・・特に子津君は・・・ちっちゃいから・・・」
「今日からは牛尾先輩と帰ったほうがいいと思いますよ?」
「なっ・・・!!僕だって一応男なんっすよ!大丈夫っす!!」
女の子扱いをされたことを悟ってムッとした。
確かに身長も小さくて顔立ちも幼いけれど仮にも高校男児。
力だって(とりあえず)ある。
そんな簡単には泣かされない(と思う)。
それにいつまでもキャプテンに頼ってられない。
自分は牛尾がいないと何もできないように思われたのが少し悔しかった。
「ごめんなさい、子津さん、・・・でもとにかく気をつけてくださいね?」
「あ・・・いや、僕も悪かったっす・・・どなったりして・・・」
《ココらへんが気ぃ弱いからなぁ・・・》
気を使ったはずが余計心配される結果になっていた。
その後―
午後7:00
子津は自分の家まで帰ろうとしていた。
いつもと少し違う帰り道を。
「・・・・・・・。」
カツ・・・カツ・・・カツ・・・カツ・・・
「 ・・・・・・。」
《・・・後ろを歩くコートの人は誰っすかね・・・・》
心臓がばくんばくんなって止まらない。
暗い夜道。
近くにある電灯は僕とコートの人の間に1つ。
僕の少し先と曲がり角に1つずつ。
《うゎ・・・やっぱり強がりしないで誰かと帰ればよかったっす・・・。》
顔は硬直して冷や汗が額を伝う。
とにかく早く家に早く着くことを願う・・・。
少し早歩きにしてみた。
すると
「ねぇ。」
――――――っ・・・・!!!!
話しかけられた
話しかけられた!
怖い
怖い 怖い 怖い 怖い 怖い
怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い
ばくんばくん鳴る心臓しか耳に入らない。
男が何か言ってるけどそれも心臓の音で聞こえない。
思わず駆け出して角を曲がった。
荷物が重くて思うように走れない。
足音がすぐ後ろまで来た。
肩をつかまれて引き寄せられた。
「――――っゃあ・・・!!」
「 うせろ テメェ 」
バキッ!!!
《!!》
男は吹っ飛んで地面に倒れた。
「・・・つぅ・・・っ・・・」
何がなんだか分からないでいると子津の後ろにはもう一人男がいて
その人はどこかで見たことあるが今は頭が回らない。
その人は片手で乱暴にコートの人のえりら辺をつかむと
自分の顔の前に持ってきて低い声で言った。
「いい加減にしろよおっさん。高校生ばっか襲ってんじゃねぇよ。」
見たことある・・・。
この人・・・・・・・
背が高くて
金色の髪で
・・・・キャプテン・・・??
「テメ死ぬか?」
「ぅ・・・あ・・・・・・」
その後は良く覚えてない。
気がついたらキャプテンの執事さんと車があって警察がコートの人をパトカーに乗せて連れて行った。
「もう大丈夫だよ、子津君・・・怖かったね・・・」
子津の頭を撫でていつもの笑顔を向けた。
すると瞳からボロボロ涙がこぼれてきて止まらなかった。
さっきの恐怖と
今の安心感。
心地いいキャプテンの腕の中。
その後家に連絡を入れて
落ちつくまでキャプテンの家で休ませてもらった。
やっぱり僕は女の子扱いされて仕方ないヤツだった。
でもこの事でやっぱりキャプテンも僕には必要だって分かった。
end
*********
アトガキ
いやぁね、このたくましげなお兄さん誰なんでしょうハハッ
子津っちゅも〜あんな気が弱いから狙われちゃうんですって!!
しっかりしろよ!!子津っちゅう!!
てぇか私も何書いてんだって話ですよ。
この作品は学校の友達で作った100のお題にそって小説作ってるんです。
ちなみにコレほんとのテーマは「裸体」でした。(笑)
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